推敲チェッカー

小説 推敲チェッカー(無料・登録不要)

12項目・10万字対応。語尾連続・文長分布・読点バランス・漢字率・禁則処理を即時診断する、ブラウザ完結型の推敲ツールです。ファイル送信なし、インストール不要、Rust + WebAssembly で大量テキストでも高速動作。

推敲エンジンを読み込んでいます(辞書データ約7MB)...
0 / 100,000 字

3ステップで、原稿を診断する

  1. 1

    原稿を貼り付ける

    書きかけのシーン、完成稿、章単位の原稿、いずれも貼り付け可能です。テキストエリアの上限は1回あたり10万字。長編小説の章単位でのチェックを想定した容量設計です。

  2. 2

    「チェック」をクリック

    クリックから検査完了まで平均0.5秒以内(10万字想定)。Rust + WebAssembly 実装による高速処理で、長文でもストレスなく診断できます。

  3. 3

    結果を確認 / 修正する

    検出箇所がハイライト表示されます。重大度(エラー / 警告 / 情報)と検出種別が項目別に表示され、原文の該当行へのジャンプも可能です。修正の最終判断は作者が行います。

たとえばこんな指摘が表示されます

ミステリー小説のサンプル

ビフォー

田中刑事は窓を見た。雨が降っていた。雨は強かった。雨音が響いていた。彼は窓を開けた。冷たい空気が入った。彼は煙草に火を点けた。

指摘例

語尾連続: 「〜た。」が7回連続(警告) 主語連続: 「彼」を主語とする短文が連続(情報) 単語反復: 「雨」が3回連続(情報)

修正後の例(参考)

アフター

田中刑事は窓に目をやった。雨が強く打ちつけ、その音だけが部屋に響いている。窓を開けると、冷たい空気が頬を撫でた。彼は煙草に火を点ける。

フラグメント管理 + 整合性検証

推敲だけでは見つからない、長編特有のプロット穴・設定ドリフト・時系列矛盾を、エンティティ抽出と確率的サンプリングで自動検出します。100シーンを超える作品で機能の真価が発揮されます。

文体変換エンジン(77種類のプロセス)

「会話のテンポを上げる」「描写を硬質に」「比喩密度を上げる」など、推敲チェッカーで個別の問題を直したあと、全体の質感を整える工程として使えます。

シーン長コントロール + AI生成

シーンごとの目標字数を指定してAIに生成させる機能。長編全体のリズム設計が組みやすく、冗長な場面の書き直し補助として使えます。

推敲チェッカーについて、よくある質問

推敲だけでは届かない領域へ。

推敲チェッカーは「文の品質」を磨くツールです。一方、長編小説で発生する「構造の整合性」「設定のドリフト」「プロット穴」といった問題は、推敲では検出できません。「AI小説エディター」本体は、これらを自動で検証します。まずは無料プランから。

数値は判定ではなく問いである——ライトノベルの文体を測るとき

文長のばらつきが小さい原稿は、読みやすいのか、それとも単調なのか。指標が動いたとき、何を疑うべきかを考えます。

原稿を機械で数えると、語尾の連続、文長の偏り、漢字率といった数値が返ってきます。このとき起きやすい誤解がひとつあります。数値を合否の判定として読んでしまうことです。警告が出たから直す、出なかったから安心する。この読み方は手軽ですが、道具の性能を半分しか使っていません。数値は判定ではなく、原稿への問いです。ここで何かが偏っている、それは意図か惰性か、と尋ねているにすぎません。問いとして受け取った瞬間から、同じ数値がまるで違う情報を運び始めます。

文長のばらつきを例に取ります。ばらつきが小さい原稿は、一見すると読みやすい文章に思えます。しかし全文が四十字前後で揃った文章は、一定の拍で刻まれ続けるかわりに、緩急を失います。主人公が追い詰められる場面の畳みかけも、戦いが終わったあとの長い余韻も、同じ速度で流れてしまいます。読みやすさと単調さは、ばらつきというひとつの指標の上では同じ顔をしています。値が小さいという事実は、そのどちらが起きているのかを教えてくれません。読み分けるには、その場面で何をしたかったのかという、原稿の外にある情報が要ります。

逆向きの例もあります。語尾の連続です。「〜た。」が続けば警告が出ますが、短い文で同じ語尾を意図的に連打する手法は、緊迫や畳みかけの表現として古くから使われてきました。警告を機械的に潰していくと、無自覚の癖と一緒に、選び取ったはずの文体まで削れてしまいます。検出は「そこに反復がある」という事実の指摘であって、その反復に価値がないという評価ではありません。事実と評価を切り分けること。数値と付き合う技術は、ほとんどこの一点に集約されます。

では実際にどう使えばよいのでしょうか。有効な問いはひとつで足ります。この偏りを、自分は選んだか。選んだ偏りは文体で、選んでいない偏りは癖です。両者は数値の上では区別がつきません。区別できるのは、その場面で何をしようとしていたかを知っている作者だけです。道具にできるのは偏りの存在を示すところまでで、その先の判定まで道具に譲ってしまうと、文章は警告の出ない方向へ、つまり平均へ向かって痩せ始めます。警告ゼロの原稿が良い原稿だとは、誰も約束していないのです。

漢字率も同じ構造を持っています。ライトノベルは漢字率が低めに、文芸寄りの作品は高めに出る傾向が観測されますが、傾向は規範ではありません。ジャンルの平均値に原稿を寄せることを目標にすれば、出来上がるのは平均的な文章です。平均から外れた数値は、直すべき読みにくさの兆候かもしれませんし、その原稿にしかない声の在処かもしれません。どちらであるかを決める権利は、数値の側にはありません。外れた値を直すのか残すのかは、常に作品の側から決めることです。

測ることの効用は、原稿を正解に近づけることではなく、自分の文章を他人の目で眺める視点をひとつ増やすことにあります。書いている本人には、自分の文章の拍は聞こえません。数値はその拍を外から示してくれる、いわば録音のようなものです。聞き返すのは気恥ずかしくても、聞かなければ気づけない音があります。再生して驚き、問い直し、それでも残すと決めた偏りが、やがて文体と呼ばれるものになっていきます。数値は問いであり、答えはいつも原稿の中にある。

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